『養生のヒント』から得た養生のヒント!

『養生のヒント』五木寛之さんの著書を読んでおります。
昔から、五木さんの本を好んで読んでますが、
特に五木さんの死生観には、とても共感するところがあります。

生きるために気負った無駄なエネルギーをかけず極々自然体であること、
人間も自然の一部である、ということをいつも感じさせてくれます。
余計な力が抜ける感がして、とても楽になります。

私が思うことを同じように感じてる人がいるんだぁ、
みたいな勇気や共感を得られることも多々あり、嬉しく思います。

五木さんは、「養生は自己責任」とおっしゃっています。

養生とはなんでしょう?
健康法、体のコンディションを整える方法、病気にならないための工夫・・・
五木さんはこれらだけではなく、
「人生を豊かにし、活気づける技法、心と体を一つのものとして考える思想」と伝えています。

私もそういう考え方、なんとなくよ~くわかるなぁと思うところがあります。

自分の命は自分で養うということ。
自分の体のための最善な方法はなんだろうと考えてみること。
そういうイメージが浮かびます。

五木さんは「病院には行かない」と決意した時から、
自分で面倒を見なければならない、ということで、
人の何十倍もの身体の手入れをきちんしないといけないと考えたそうです。

では、どうしてそこまで、病院には行きたくない、敬遠するものになったのでしょう?

実は、五木さんは幼いころに、
病院というのは、病気がいっぱいあるところだから、前は走って通れ!
と、大人から言われていて、
通る時は鼻をつまんで走って通ったいったそうです。

病院=近づかない方がいい

それが抜けないままでいる為に、先入観となって病院に行かなくなったそうです。
戦時中と現代の医療とでは雲泥の差があるのに・・・御年80過ぎになってもです。

一見、ある人からすれば偏屈者と捉えられがちかもしれませんが(笑)

本人からすれば、子どもの頃の記憶が、動かしがたく”刷り込まれている”ので、
どうしようもありません。

病院に行かぬという選択をした人生の上では、かなりの広範囲に渡る分野の研究を経て、
養生の努力をされてきたことでしょう。

五木さんにとっての「養生」は、教養や信念ではなく、
自分で生きていくしかない「生活の方法」と捉え、自分の体は自分でケアし、
なるべく病気にかからないようにするための知恵の様なもの。

ハイリスクな人生の中だからこそ、
生や老い、死についての独特な世界観をもってこられたのだと思います。

五木さんが「養生は自己責任」とおっしゃる意味がよく分かりました。

実は、私も同じところがあります。
両親は、町の医者を信頼していて、熱があれば体力温存で寝ていたい時でも、
すぐにでも病院に連れて行くタイプ。
私は、行く度に打つ解熱の注射や不味い薬がとても嫌でした。
その反動でしょうか、中学生以降は全く病院には行かなくなりました。
(自分の子育てにも大きく反映をしています)
「自己治癒力」という言葉を知ってからは、
日々、自分で体をメンテナンスすることを心がけるようになりました。

自分自身とラポールがとれていないと出来ないことです。
日頃、メンタルや体の細部までの”声”を聞くことが大事。
要するに自分とコミュニケーションが出来てこそです。

たまに自分で我が身、我が心を宥めすかしたりもしなくてはなりません・・・
騙し騙しもします。
他者からの情報を聞き分けることや、どれが自分にとって最善な選択なのかを見極めるとかも大事・・・

そうしていく間に、自己との対話の中で、自ずと五感の使い方も上手くなり五感が研ぎ澄まされ、
直感が冴えるようになりました。

”刷り込み”によって、能力をプラスに極めることもあるようです。

五木さんは幼い頃に、病院は病気のあるところだ、
と刷り込まれたことが、独自の生きるための「養生のヒント」になったわけですが、
そのおかげで、健康であるためにとか、死についてや宗教等を深く考えるきっかけになったかもしれません。

病院は病気のあるところだ⇒病院には行かない⇒病気にかからないようにする
という信念に変わり、
自分の体は自分でケアする⇒自分で医学をび、健康である努力する

もし、その”刷り込み”がなかったら、これだけの意識の高い方なら、
ひょっとして逆に転じて、医療に興味を持ち医師になったかもしれませんね。

幸か不幸か分かりませんが、
人間は、”刷り込まれた情報”によって、人生に大きな影響を与える場合が多々あります。
全てが良いばかりではなく、視野を狭めて柔軟性を欠き、経験を減らすことになる場合もあるかもしれません。

どう見ても明らかにマイナスに結果が転じて働いてしまう”刷り込み”の場合は、
「リフレーミング」などをして、本質から逸脱した”思い込み”の根本から見つめ直していくのも一つです。

皆さんにも、これは!っという何か”刷り込み”はありますか?

過去からずっと自分がこだわり続けるもの、また、どうしても変えられない事について、
他からの情報でとても気になること、反応してしまうことなど・・・・
頭ではわかっているけど、どうしても避けてしまうことなど。

その背景を辿ってみると、色々気付くことがあるかもしれません。
発見することで、またもう一つの自分を知ることができますね。

さて、私にとっての「養生」とは?

良く寝ること。
寝る=リセット
リフレッシュの意味もあります。
プラスの思い込みです。